Uber and Lyft Are Cannibalizing Transit in Major American Cities
米国の大都市、ライドシェアにより自動車交通量が増えて公共交通利用者が減ったとのUC Davisの研究。ライドシェア利用の49~61%が公共交通やバイク・徒歩からの切り替えあるいは新規に誘発された移動(自動車からの切り替えではなく)。バスが6%減、LRTが3%減。ライドシェア利用者の38%は飲酒の際に利用。9%が1台以上の車両を手放したがこれは事前の期待より小さい。年収15万ドル以上のうち33%がライドシェア利用、同3万ドル以下は15%。高所得者がライドシェアを利用して道路を渋滞させ、低所得者は渋滞でサービス低下する公共交通に留まるという形。(2017年10月)
Uber and Lyft Are Overwhelming Urban Streets, and Cities Need to Act Fast
シェアライドはタクシーを置き換えるだけでなく配車サービス全体の利用数を3倍に膨れ上がらせている。シェアライド利用の内訳としては20%が自家用車からの移行、20%がタクシーからの移行、60%が公共交通・自転車・徒歩ないしもともとは存在しなかったのに誘発された交通需要とされる。公共交通手段の乏しい地方都市のほうが低所得層も高い利用ニーズを持っているがシェアライド企業(TNC)はそうした地域に進出したがらない。(2018年7月)
Study: Uber and Lyft are Increasing Traffic Deaths
ライドシェアの増加により交通事故死亡者が2~3%増加しているとの研究。運転手は40~60%の時間を客無しで走行し、町全体の交通量を増加させており、交通増に伴い事故増。運転手として働くための車両登録も増えており、訓練も少なくサービス参加することで起きる事故も。Uberの2018年の規則で12時間連続の運転の後には6時間の休息が定められたが連邦政府の要求水準には程遠い。(2018年10月)
Uber and Lyft Carrying More Trips Than Light Rail in Seattle
シアトルの平日のライドシェア利用数は91,000、対して公共交通ライトレールは80,000だった。ライドシェア利用のうち40,000は公共交通網の充実した中心地区でのもの。(2018年11月)
Study: Uber and Lyft Reduce the Need for Parking
自動車保有者のライドシェア利用の主な理由は飲酒あるいは駐車、非保有者の場合は公共交通で目的地に直行できないこと。特に駐車については、調査によると多くのケースで30秒以内かつ無料で済むことが多いものの、場所探しに15分以上かかるケースもありその多くはコンサート会場、空港、大学キャンパスなど。交通量そのものが増えているという問題があるものの、ライドシェアによって駐車スペースはより有意義な空間利用に移行できる可能性がある。(2019年3月)