Covid-19状況下でのパナマから日本への帰り方(2020年8月4日時点)

まだパナマに残っており日本への帰国を検討される方へ、飽くまで自分の知り得た範囲での情報ですが、役に立てばと記載します。細かく書きますがご了承ください。

情報は2020年8月1日現在のものであること、ご留意ください。僕自身は8月4日にパナマを発つ便を予約しています。

無事にパナマを出発して日本に着いてから書いた方が良いこともあるかと思いましたが、現時点で既に帰国を検討されている方にも情報が届くよう、即時公開することにしました。今後、随時更新します。

※8月2日、オランダ大使館のFacebookから返信があったため「トクメン空港までの移動」に若干追記しました。コチラから。(8月3日の情報で無効となったため見え消ししました)

※8月3日、オランダ大使館から返信があったため「トクメン空港までの移動」に追記しました。悪い結果ですが。コチラから。

※8月9日追記。8月6日に無事に帰国しましたので、いくつか追記し、これにて締めくくりとします。

※8月15日追記。空港行きSalvoconductoの件に追記しました。コチラから。もうこれで締めくくりです本当に。

航空便の予約

航空便は意外とオプションがあり、航空会社(United Airlines、Air France、KLM)のウェブサイトで通常時のように見て購入することができます。ただし、僕自身は7月下旬から見始めたのですが、ウェブサイトに表示される情報がかなり錯綜している印象はあります。ある日に表示されていた便が次の日には無かったり、価格もいきなり倍半分に変動したりしています。ある程度えいやっと買ってしまうしかないかな、と思います。買ったところで、そのフライトが予定通り飛ぶかはわかりませんしね。※8月9日追記。8月4日のフライトは予定通り飛びました。

なおフライト実績はFlightrader24などで見ることができます。パッと見た感じ、貨物便でしょうかUnknownのものが多いですが、だいたい飛んでいるし、これを見ると僕が乗る予定の便は過去4回ちゃんと飛んでいるようです。(というか、貨物便が多いのでしょうけど、たくさん飛んでいますね!)

経路ですが、僕はオランダ経由を選びました。これは他の2つを避けた結果であり、その理由は以下です。

  • アメリカ経由(United Airlines)は、少なくとも僕の見た日程だと全て2回の乗り継ぎがあり、そのうち1度は20時間近くの乗り継ぎ時間でした。アメリカ合衆国では入国者に対して14日間の自主隔離が要請されているわけですが、長時間のトランジットの扱いが確認できなかったため、避けることにしました。
    (なおアメリカ大使館に問い合わせたところ、「乗継便が予約されていて短時間の滞在になるなら大丈夫」(As long as you schedule a connecting flight to Japan that doesn’t require a lengthy stay in the United States, no quarantine should be required)と連絡ありましたが、20時間あるんだけどと書いたら「州によって対応が違うから確認して」(U.S. quarantine requirements vary by state and locality; please reference the CDC or CBP for the most up-to-date guidance)と返信が来て、見ても正直よくわからず、断念しました。)
  • フランス経由(Air France)は、実は最初はこれを予約していました。しかし8月1日以降、フランスではパナマからの便について搭乗前72時間以内にPCR検査を受けて陰性という結果を提示しないと、乗継ぎ客であってもフライトに搭乗させてはならないことになりました(こちらを参照)。PCR検査は100ドルくらいから受けることが可能ですが、この検査場所に行くこと自体があまり好ましくないように考えたため、避けることにしました(検査場所について)。

オランダ経由については7月下旬にこの経路で帰った日本人も多く、乗り継ぎという点では大丈夫のはず。心配になったのはフランスのように搭乗前にPCR検査が要求されないかという点でしたが、結論としては「要求されていない」ようです。オランダ政府のウェブサイトは「航空会社の判断だ」としています。そして航空会社KLMに問い合わせたところ、「航空会社では要求していない」との回答がありました。※8月9日追記。乗り継ぎ問題なし、PCR検査必要なしでした。

Are people tested for coronavirus before they board a plane?

No, this is not standard practice. Airlines are free to decide for themselves how they conduct health screening. Check with your airline for more information on their boarding procedure.

FAQs about tourism in the Netherlands and COVID-19 measures
Twitterでの回答

なおKLMは対応が混乱しているようで、ソーシャルメディアでの質問は回答まで20時間ほど待ちました。またパナマオフィスの電話回線は反応しません。ウェブ上で解決できないことについては、日本、オランダあるいはアメリカに電話をかけるのが良さそうです。

※8月3日追記。7月22日発のKLM便で帰った友人は、もともと24日発の便を予定していたのがキャンセルになって早まったのですが、その時には元々の便が「サーチ画面では消えてましたが、キャンセル通知は一切なくMy Flightではそのまま飛ぶことになってました」とのことで、つまりウェブサイトが必ずしも正確でないかもしれないようです(料金とかもそうですからね)。通知が来ないことも想定し、昔のリコンファームさながら電話で問い合わせるのが良いかもしれません。

オランダ乗継のための書類

オランダ政府のウェブサイトinformation for passengers flying to and from the Netherlandsから”Traveller public health declaration (English)”をダウンロードして、記入して持参する必要があります。※8月9日追記。結局この書類を提出するタイミングはありませんでした。入国する場合のみ必要だったのかもしれません。

なおオランダに限らず渡航に関する情報がIATAのウェブサイトでよくまとめられています。更新頻度も高そうで、有用な情報源だと思います。

トクメン空港までの移動

タクシーやUberが動いていて、利用できます。

ただし外出には外出許可証(Salvoconducto)ないしそれに代わるような書類が必要です。このアレンジですが、残念ながら僕は現時点では失敗しています。
※8月3日追記。思いつく入手経路が全て絶たれたため諦めました。
※8月9日追記。結果として、僕の自宅(エルカングレホ)から空港までの間に検問はなく、何の書類を要求されることもありませんでした。

※8月15日追記。移民局にメールで問い合わせたところ、「SOLAMENTE NECESITARIA EL BILLETE DE VUELO(航空券のみ必要でしょう)」とのことでした。やりとりの開示が禁止されているため、念のためコピー掲載は控えておきます。返答は上記の6単語のみです。もし不安解消のためやりとり全体を見たいという方がいれば直接ご相談ください。なおこちらから移民局に送付した質問は以下です。

Tengo unos amigos japoneses que están pensando en tomar un vuelo humanitario para salir de Panamá. Me gustaría preguntarles unas cosas;
1. ¿Se requiere tener un Salvoconducto para el traslado desde sus casas hasta el aeropuerto, o es suficiente tener un billete de vuelo reservado?
2. Si se requiere tener un Salvoconducto, ¿con quién deben coordinar para obtenerlo?

(何人かの日本人の友人たちがパナマから出るため人道フライトを利用することを考えています。いくつかお尋ねしたことがあります。
1. 自宅から空港までの移動にSalvoconductoは必要ですか、それとも航空券があれば十分ですか?
2. もしSalvoconductoが必要である場合、その取得のためには誰に問い合わせたらよいですか?)

パナマ国移民局へ2020年8月14日に送信したメール

なお移民局から回答は来ましたが、本件について最も適切な組織であったかはわかりません(実際に取り締まっているのは移民局ではないでしょう)。ご自身でご判断ください。また同理由により以下のSalvoconductoについての記載はこのまま残しておきます。

日本大使館の領事によるとそのようなものは「不要」なのだそうです。(まったく理屈が理解できなかったし、けっきょく先方は「不要」が結論なので深掘りしても意味ないですが、あまりに腹が立ったので以下に小さく記載します。読んでも意味はないです。)

「お持ちであろうEチケット及び旅券を提示すれば通行可能のはずです。日本人会のチャーター便や個別の人道フライトで当該領事レターをお出ししているのは、バス等に乗車される方のためではなく、それらの日本人を乗せるバスや個人所有の車の運転手の情報を示した上で、その運転手の通行に対しsalovoconductoを要請するものでした。タクシーやウーバーは現在の外出規制の状況下でもその経済活動の目的のため、乗客を載せて通行することが許可されています」というのが最初の回答。
他国大使館は発行しているようですが、では仕方ないので緊急時には電話させていただきますねと言ったら、「我々は何も根拠がなくてレターの必要がないといっているわけではありません」ということだったので、では根拠になるパナマ政府の文書を教えていただけたらそれを持って行きますと言ったら、「人道フライトに搭乗するためのタクシー等の移動制限がないというようなパナマ政府の政令や法律はありません」だそうです。
とにかく領事の解釈を披露されるばかりだったので、「各人の間で解釈の違いが生じうるなかで自国民の安全と安心を確保するために、アメリカ大使館やフランス大使館ではSalvoconducto代替レターを発行しているのではないですか、残念です」と書いたのだけれど、「こちらの意図するところもうまく伝わっていないようで、残念です」と返ってきて、これにて終局となりました。
日本大使館にはたくさん友人がいてみんな大好きなのだけど、こういう人が大使館全体の評判を下げるのだろうなと思いました。誠実に頑張っている人たちが可哀そうです。

※8月3日追記。オランダ大使館からのSalvoconducto発行はもらえないことがわかったので以下見え消ししておきます。

役に立つ情報に戻ります。先ほどこの記事を書こうといろいろ情報をまとめ直していたら、新しい可能性がわかりました。

オランダ大使館のウェブサイトは全然情報が更新されてなくて期待できないと諦めていたのですが、なんとオランダ大使館のFacebookページが充実していたのです!しかもそのなかで人道フライトについての情報が載っていて、問い合わせた人(国籍不明)に対してこう回答しています。

You have to book directly with KLM. Once you have a confirmed reservation then you can contact us in order to get you a Salvoconducto.
(チケット購入したうえで私たち大使館に連絡してくれたらSalvoconducto出しますよ)

オランダ大使館のFacebookページ

ということで現在、オランダ大使館に予約票を添付してSalvoconductoの発行を依頼しています。週末になってしまったのが痛いですが、首尾よく月曜日に届けば、どうにか印刷して持って行ける見込みです。この点は必ずアップデートします。

※8月2日追記。オランダ大使館のFacebookアカウントにも念のため連絡をしていたのですが、8月2日の午前9時、日曜日の朝から返事をくれました!感動!オランダ最高かよ!
指定のアドレス宛にリクエストせよとのことでした。搭乗者の氏名、パスポート番号、生年月日をメール本文に記載して、航空便の予約票を添付して送付しました。返信あり次第また更新します。

8月2日追記ここまで。

※8月3日追記。Salvoconducto発行を依頼していたオランダ大使館から8月3日の午前10時半、メール返信がありました。自国民にしか発行できないとのことです。

Please contact your own embaasy for a salvoconducto, we can only issue salvoconductos for Dutch nationals.
(ご自身の大使館に依頼してください、我々はオランダ国民にしかsalvoconductoを発行できません)

在パナマ国オランダ大使館から2020年8月3日に受信したメール

納得です。よいと思います。(うちの大使館は発行してくれないのでお願いしたいのです、とは恥ずかしくて言えませんでした)

余談ですが、実はAir Franceの航空券を買ったときにフランス大使館へも連絡していたのですが、「自身の大使館にお問い合わせください」の同様の返信でした。なおフランス大使館は自国民向けのsalvoconducto(空港へ向かうときに用途を限定したもの)をウェブサイト上に掲載し、誰でもいつでもダウンロードできるようにしています。

… cada embajada se encarga de sus nacionales respectivos. Usted tiene que contactar su representacion diplomatica.
(それぞれの大使館がそれぞれの国民の責任を負っています。ご自身の外交代表団(大使館)にお問い合わせください)

在パナマ国フランス大使館から2020年7月30日に受信したメール

またアメリカ経由を検討していた時にアメリカ大使館に問い合わせたところ、こちらは日本人向けにもsalvoconductoを発行してくれるようでした。各国で対応がずいぶん違うものですね。

Once you find a flight that works for you, tickets can be purchased directly through the airline.  Then, please forward us your flight confirmation so we can issue a salvoconducto to facilitate your trip to the airport. 
(航空会社からチケットを買ったら、そのチケットを転送してくれたらsalvoconductoだしますよ)

在パナマ国アメリカ合衆国大使館から2020年7月22日に受信したメール(日本人であることは伝えてあります)

つまり、パナマ国内にいる日本国民がSalvoconductoを持ってタクシー・Uber等でトクメン空港まで移動することを望む場合、現状ではアメリカ経由の航空便を予約してアメリカ大使館からSalvoconductoを発行してもらうことしかなさそうです。

残念ながら考えうるSalvoconducto入手経路は全て絶たれましたので、明日は航空券の旅程票のみ持って空港へ向かうことになりそうです。当たった領事が悪かった。自分の不運を呪って、あとは移動中に警察に止められてトラブルになることが無いよう祈ることにします。

8月3日追記ここまで。

なお空港までの移動時にはSalvoconductoのみでなく、航空便の旅程票も印刷して持っていることが望ましいでしょう。

トクメン空港に着いてからのこと ※8月9日追記

空港は出発ロビーに入ったところでサーモグラフィによる体温の確認があります。それ以降は健康状態に関する検査・質問はなく、通常通りの出国手続きでした。

離陸時刻まで4時間弱の余裕をもって空港に着きましたが、チェックインカウンターは既に開いていて、乗客も到着していました。なお空港内の小売店などは全て閉まっているようでした。飲食物の自動販売機がありました。

離陸まで1時間、出発ロビーの様子。
出発ロビーは座席を磨いている人がいました
パナマ→アムステルダムの搭乗時の機内の様子。まあまあ搭乗者いましたが、それでも容量の2~3割とかかなという印象でした。
アムステルダムでの成田行きフライトの搭乗開始時の様子。空港内には白いツナギを着た人が結構いて成田行きにも乗っていましたが、そのほとんどは成田で乗り継いでアジアの他国へ向かっているようでした。
なおアムステルダムではサーモグラフィすらもなく、全く通常通りの乗り継ぎでした。
アムステルダム→成田の機内の様子。搭乗率は1割以下という感じでした。

成田空港についた後のこと

※8月9日追記。本項目については別記事にてまとめ直しました。コチラをご覧ください。

8月3日からPCR検査が抗原検査(唾液検査)に代わるそうです(既に変わったとの情報もある)。そしてその後の流れについては、予約したハイヤーの会社から以下の連絡を受けました。つまり通常時より2~3時間プラスくらいで空港を出られそう、ということだと理解しています。※8月9日追記。別記事にも記載しましたが、1.5時間プラスという感じでした。

8月3日からPCR検査が抗原検査にかわり結果判定までの時間が2-3時間になると言われてます。PCR検査の場合は、ご自宅へのハイヤーでの移動の場合は検査結果を待たずにご自宅に移動できます。ご自宅でなくウィクリーマンション、民泊、ホテルに宿泊の場合は検査結果を待ってからの移動でした。

その後は「日本における新型コロナウイルスに関する水際対策強化(新たな措置)」に従うことになります。以下に抜粋する通り「入国の翌日から起算して14日間」と「入国から14日間」という2つの異なる記載があり、パナマが該当するのは後者の短いほうなのですが、本来より大きな注意を要する地域なのですから、記載は間違いでしょう。僕自身は「入国の翌日から起算して14日間」を自主隔離期間とする予定です。

1 過去14日以内に以下の注の国・地域に滞在歴のない方

(2)入国の翌日から起算して14日間は、御自宅や御自身で確保された宿泊施設等(※1)で不要不急の外出を避け、待機することが要請されます。

2 過去14日以内に以下の注の国・地域に滞在していた方 ←パナマ該当

(3)検査結果が陽性の場合、医療機関への入院又は宿泊施設等での療養となります。
(4)検査結果が陰性の場合も、入国から14日間は、御自宅や御自身で確保された宿泊施設等(※3)で不要不急の外出を避け、待機することが要請されるとともに、保健所等による健康確認の対象となります。
※3:自宅等への移動は公共交通機関(鉄道、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船等)を使用せずに移動できることが条件となりますので、事前に御家族や御勤めの会社等による送迎、御自身でレンタカーを手配するなどの移動手段の確保を行ってください。

日本における新型コロナウイルスに関する水際対策強化(新たな措置)

この先はかなり各自のやり様があると思いますが、僕は実家が遠いこともあり、Airbnbで宿を予約しました。


以上です。また更新します。どなたか一人にでも、少しでも役に立つ情報があれば幸いです。

※8月9日追記。本記事はこれにて更新終了とします。

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